敬母峰

'14.2.9(日)朝は晴れ。昨日の市内は20年ぶりの積雪8cmを記録。





「お母さんが…」
嫁さんが叫びながら階段を駆け上がってきた。
自分がまさに熟睡態勢に入っていた、1/9(木)夜の10時前。
嗚咽し激しく動揺している様子、ただ事ではないことは容易に想像できた。
「お母さんが…」「お母さんが…」
「お母さんが危険な状態だからすぐに病院に来るようにって、電話が…」

あの時の嫁さんの物凄く取り乱した表情、多分一生忘れることはできないだろう。



隣宅に住んでいる自分の母親とはつい数時間前の夕方に会話を交わした所だ。
いつもと何も変わらず元気に動き回っていた、あの母親が。
『お母さん? いったい誰のお母さんなら?』
「あんたのお母さんよ!」



自分の母親が倒れるつい3週間前、嫁さんのお父さんが天国へ旅立ていったばかり。
だから、その一報を耳にした瞬間はてっきり嫁方のお母さんが心労で倒れたのかと思った。
まさか、つい数時間前までピンピンしていた自分の母親が倒れるとは、夢にも思わなかった。

「お母さんまで連れて行かないで!」
泣きじゃくりながら発した、あの、嫁さんの言葉もまた一生忘れることはできない。

もしかして、あの、嫁さんのあの言葉が天国に届いて、
『まだこっちに来るのは早い。もう少し下にいなさい!』と、嫁のお父さんが…
自分の母親が天国へ行ってしまうのを制止して下さったのかもしれない・・・







しばしばテレビでも注意喚起されている、冬場の浴室に潜む危険。
入浴前に脱衣所や浴室内を温めておくなんて。
金銭的に余裕がある家庭であれば、脱衣所や浴室を温める設備もついているのかもしれない。
でも、昔ながらの質素な生活に慣れている人にとっては、
『浴室のドアを開けておくだなんて、ストーブの冷気が居間から逃げて、灯油代がもったいない。』
『湯船のふたを開けておく? 湯温が下がってしまうじゃないか!』って考えてしまう。
自分もそうだし、自分の親の考え方も、多分そうだったのだろう。

結果は、急激な温度変化による血圧の急変で、動脈りゅう破裂。
しかも、何事にも弱音を吐かず、自力で物事を解決しようとする強い意志の持ち主。
だから父親が『救急車呼ぼうか?』と問いかけた際も、
「いや、大丈夫、あんたが車で連れて行って!」と言ったという。

自分が朝早い仕事で早くに就寝していることも気遣い、こっそり父親の運転で病院へ行ったみたいだ。
そして気丈にも自力で病院駐車場から病院内まで歩き、
診察室まで歩いて行こうとしている最中に力尽きたみたいだ。

そして、院内で2度目の動脈りゅう破裂。

画像



結果、手術は無事成功。
その後も極めて危険な状況が幾度か訪れたが、病院の必死の対応で何とか乗り切り、
そして約2週間でICUを出て一般病棟に移った。

その後も水頭症と言う合併症に罹り、手術が必要となるが、何とか命は取り留めた。
先生方のご尽力と本人の日頃からの節制が幸いし、手足に麻痺も残らない模様。

意識も、時折ぼんやりはするが、概ね大丈夫だ。
あとは思考レベル、体力レベルがどこまで回復するか…


術後1か月が経過し、まだ脳外科病棟でほぼ寝たきり状態だ。
でも、体調の良い日にはリハビリ病棟へ行って少しずつ復帰へ向けた準備をしている様子。

倒れた当初は、『なんとか、命だけは…』と言う思いだった。
それを思うと、まさに劇的な回復だろう。

半年、1年、1年半、これから長いリハビリ生活が待っているが、
焦らず、じっくりと、家族で見守って行きたい。

あの、元気ではつらつとした姿をまた見られるよう…

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